なぜやりたいことを探すのか
やりたいことが見つからない
そんな悩みを抱えている若者が最近激増しています。
そしてそれをぜいたくな悩みだと憤る上の世代もたくさんいます。
しかしこれは全くぜいたくな悩みではありません。
次の時代に移ったと考えるのが正しい見方でしょう。
確かに高度経済成長期は働き手も多かったこともあり、とりあえず働き少しでもいい生活を送れるよう努力するのが美徳だったのかもしれません。
「24時間戦えますか」なんていう栄養ドリンクのCMが流れる時代です。
家族のために長時間働く。そこにやりたいこととかやりたくないことは関係ありません。
しかし今は働き手も減ってきており、生活のコストも低く抑えられるようになってきました。
そして何よりも私たちは親の世代がつらそうに働いてきたのをずっと見てきた世代です。
もちろん親世代の働き方を否定するつもりは全くありませんし、家族のために働いてくれたおかげで今の私たちがあるのは重々承知しております。
ただ、ストレスを抱えながら毎日遅くまで働き、時には仕事のことで家庭内で喧嘩があったり、単身赴任で家族が離れ離れになったりという状況を目の当たりにしてきてこう思った方も多いのではないでしょうか。
「何のために生きているんだろう。」
家族のためと働けば働くほど家族で過ごす時間は取れず、会社の都合で異動させられ、土日を楽しみに生きるだけの生活。
これを見てきた私たち世代が果たして働きたいと思えるでしょうか。
つまり親世代が反面教師になり、どうせ働くならやりたいことをしたいと考えるのは自然な流れなのではないでしょうか。
やりたいことが見つからないわけ
やりたいことが見つからない原因は実は学校教育にあると考えています。
特に高学歴の人ほどこの影響を強く受けている可能性が高いです。
実際にどういうことか見ていきましょう。
勉強を頑張りいい大学に行けばいい企業に入れるという風潮が日本には根強く残っており、それはある程度正しい考え方なのだとは思います。(勉強ができないよりはできた方がいいですからね)
つまり学校教育ではいい大学に入ることを目標に勉強をしていくことになります。そうなると社会で使えるかとかよりはすべての教科を高い水準でまんべんなく学ぶことを要求されるわけです。
そして私たちは、各教科のテストの点数を上げることが目的になります。
毎日決まった時間に学校に行き、自分がやりたいかどうかには関係なく授業のカリキュラムは組まれ、決まった時間に決まった教科を学びます。
途中で理系・文系を選択することになりますが、これは大抵の人が自分が何の教科が得意で何が苦手かで決めているのではないでしょうか。(もうこの時点でやりたいこととか関係ありません。)
そして大学入試、自分の学力で行けそうな大学を選びますが、将来の仕事にも直結してくるわけですから学部までなかなか決められない人も多いでしょう。
それでもなんとなく決めて晴れて大学入学。
しかしここで問題が生じます。いい大学に入ることが目標になってしまっており、その先特にやりたいことが見つからないということです。
あらゆることを排除し、真面目に勉強してきて、大学にも入れたもののここで目標がなくなってしまうのです。
そしていざ就職先を選ぼうにも選んだ学部で、ある程度就職先も決まってくるようなものです。
ここで気づきます。
社会に関して大した情報も与えられず、進路選択にはあまり時間を割けず、ゆっくり将来を考える暇もなく気づいたら就活。
ある意味やりたいことが見つからないというのは当たり前であり、正しい反応です。
今まではやりたいことがあったのに急になくなったのならそれは大いに悩むべきですが、今までも特にやりたいことは見つかっていなかった人が少し考えたところで見つかるはずがないのです。
ただし、どのタイミングであれ、やりたいことを見つけたいと思えたことはとても素晴らしいことです。なぜなら大多数の人がそんなこと悩みもせず、日々周りに流されて生きているだけだからです。
ではやりたいことを見つけていきましょう。
やりたいことの見つけ方
やりたいことが見つからないという人も実はやりたいことはあるものです。
私たちも幼稚園児の頃はやりたいことに忠実だったはずです。
遊びたいときは遊び、寝たいときに寝る。あれもやりたいこれもやりたい状態ではなかったでしょうか。
では今はやりたいことがないのかというとそうではなく、欲望の赴くままに行動することができないくらいに大人になったということです。
例えば、あれやりたいと思っても
- お金が足りないから
- 嫌われたらいやだし
- 時間がない
- 今までの頑張りが無駄になる
といった理由で実際に行動に移せなくなっています。
まるで理由をつけてむしろ避けているかのように思いませんか?
そしてそれは事実だったりします。
特に日本人は心理的にもリスクをとるくらいなら現状維持を選ぶ傾向にあるようです。
逆に言えばこういったリスクさえ許容してしまえばやりたいことは見つかります。
やりたいことは見つけたい。でもリスクは取りたくない。なんてうまい話はそうそうありません。
そんなにリスクを取りたくなければ現状維持を選べばいいだけの話です。
でもこのブログを見てるということは現状に少なからず不満があるからやりたいことを見つけたいという心理なのではないでしょうか。
であればやるべきことは簡単です。多少のリスクは受け入れ本当にやりたいことを探すだけです。
まずはほんの些細なことからでも構いません。継続するうちに自然とやりたいことが出てくるようになります。
例えば「〇〇が食べたい。」「〇〇に行きたい。」でも構いません。
慣れてくれば自然とやりたいことがあふれ出してくるようになります。さあ行動しましょう!